装具をつけたまま履ける靴はある?歩きやすいおすすめ6選

リハビリや歩行補助のために装具を使用されている方にとって、「装具をつけたまま履ける靴」を見つけることは、日常生活の質を左右する非常に重要な課題です。一般的な靴では幅が足りなかったり、装具の厚みで履き口が入らなかったりと、多くの悩みがつきものです。今回は、装具ユーザーの方がストレスなく快適に歩けるよう、選び方の基準から厳選したおすすめ商品までを詳しくご紹介します。

目次

「装具をつけたまま履ける靴」を選ぶ際の基準

足囲や開口部の広さを確認

装具を装着した足は、素足の状態よりも格段にボリュームが増しています。そのため、靴を選ぶ際に最も重視すべきは、足囲(ワイズ)のゆとりと開口部の広さです。多くの装具対応シューズは、3Eや5E、中には7Eや9Eといった超幅広設計がなされています。

しかし、単に横幅が広いだけでなく、履き口がどこまで大きく開くかが着脱のしやすさを決定づけます。特につま先近くまでガバッと開く「フルオープン」タイプであれば、装具の角が引っかかることなく、スムーズに足を収めることが可能です。

また、装具の種類によっては、足首周りに大きな金具や厚みがある場合もあります。その厚みを考慮して、アッパー(甲の部分)に十分な高さがあるかどうかも確認しましょう。メーカーによっては、装具の形状に合わせて調整できる「替えベルト」を用意していることもあるため、拡張性の高さもチェックポイントとなります。

着脱しやすいベルクロ仕様

装具を使用している場合、片手での操作が必要であったり、指先の細かい動作が難しかったりすることがあります。そこで推奨されるのが、強力なベルクロ(面ファスナー)を採用したモデルです。ベルクロ仕様であれば、靴紐を結ぶ手間がなく、片手でもしっかりと固定できます。

さらにベルクロの良さは、その日の足の状態に合わせて締め付け具合を微調整できる点にあります。リハビリ中や夕方のむくみなど、足のボリュームは時間帯によって変化します。ベルクロなら、装具をしっかりとホールドしつつ、圧迫感を感じない最適な位置で止めることが可能です。

固定力も重要です。装具の重みに負けないよう、幅広で太いベルトを採用している靴を選ぶと、歩行時の安定感が格段に向上します。ベルトの端にリングがついているタイプは、軽い力で折り返して締めることができるため、握力が弱い方にも非常に優しい設計といえます。

左右別サイズ販売の有無

装具を片足のみに使用している場合、左右で足のサイズが大きく異なるという問題が発生します。装具側の足に合わせて大きな靴を買うと、健康な方の足にはブカブカで、つまずきや転倒の原因になりかねません。これを解決するのが「左右別サイズ販売」を行っているメーカーの靴です。

左右別サイズで購入できれば、装具側は大きめのサイズ、健康な側はジャストサイズを選択できます。これにより、両足とも地面をしっかりと捉えることができ、歩行バランスが劇的に改善されます。経済的にも、サイズの違う2足を買い換える必要がなくなるため、非常に合理的です。

すべてのメーカーが対応しているわけではありませんが、介護シューズの専門ブランドではこの個別販売が一般的になりつつあります。左右で色が選べる場合もあり、自分だけの最適な一足を作り上げることができるのも魅力です。購入前には必ず、片足ずつの注文が可能かどうかを確認しておくことをおすすめします。

軽量で滑りにくいソール設計

装具自体にある程度の重量があるため、靴はできるだけ軽量なものを選ぶことが、歩行時の疲労軽減に直結します。重すぎる靴は足を振り出す際に負担となり、つまずきやすくなるリスクがあるからです。最新の軽量素材を使用したソールは、驚くほど軽く、長時間の歩行をサポートしてくれます。

同時に、ソールの「滑りにくさ」と「つまずきにくさ」のバランスも重要です。床をしっかりグリップする防滑性は不可欠ですが、逆にグリップが強すぎると足が地面に引っかかってしまうことがあります。つま先が少し巻き上がった設計(トウスプリング)の靴は、スムーズな蹴り出しを助け、つまずきを防止してくれます。

また、屋外を歩く機会が多い方は、ソールの耐久性も考慮しましょう。装具を装着していると、足の着き方に特有の癖が出やすく、特定の部分だけが摩耗しやすい傾向があります。耐摩耗性に優れたラバー素材を採用しているモデルを選ぶことで、お気に入りの靴を長く安全に使い続けることができます。

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装具をつけたまま履ける靴おすすめ6選

【ムーンスター】Vステップ03(装具対応の定番モデル)

リハビリシーンで圧倒的な支持を得ている、装具対応シューズの代名詞的存在です。履き口が大きく開く設計で、厚みのある装具でもスムーズな着脱が可能です。

商品名ムーンスター Vステップ03
価格帯7,000円〜8,500円前後
特徴履き口が180度開く「フルオープン」設計で装具でも履きやすい
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徳武産業 あゆみ ダブルマジックIII|調整幅が広い

甲のベルトが大きく開き、さらに延長ベルトなどで細かな調整ができる人気モデルです。室内外問わず使いやすいデザインが魅力です。

商品名あゆみ ダブルマジックIII
価格帯6,000円〜7,500円前後
特徴屈曲性に優れ、ベルトの調整幅が広いため様々な装具に対応
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【アシックス】ライフウォーカー101(膝に優しい設計)

スポーツメーカーならではの技術を投入した一足です。ソールに独自の構造を採用し、膝への負担を軽減しながらスタイリッシュに歩けます。

商品名アシックス ライフウォーカー101
価格帯6,500円〜8,000円前後
特徴つま先の引っかかりを抑え、安定した歩行をサポートするスポーツ設計
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ムーンスター Vステップ04(男性向けワイド設計)

Vステップ03よりもさらにボリュームを持たせた男性向けモデルです。より堅牢な作りで、屋外での活動をしっかり支えてくれます。

商品名ムーンスター Vステップ04
価格帯7,500円〜9,000円前後
特徴ゆったりとした幅広設計で、大きな装具を使用する男性に最適
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徳武産業 あゆみ オープンマジックIII|フルオープン

履き口が完全に平らになるまで開くため、装具を置くようにして履けるのが最大の特徴です。足先への圧迫感を極限まで減らしたい方に。

商品名あゆみ オープンマジックIII
価格帯6,000円〜7,500円前後
特徴つま先まで大きく開くため、装具の引っかかりを気にせず着脱可能
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【ニューバランス】MW880(4E以上の超幅広モデル)

一見普通のオシャレなスニーカーですが、4Eや6Eといった超幅広展開があります。軽度の装具やインソール使用の方に、デザイン性で選ばれています。

商品名ニューバランス MW880
価格帯9,000円〜12,000円前後
特徴街歩きに馴染む高いデザイン性と、圧倒的なクッション性が特徴
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最適な装具対応シューズを比較する際のポイント

履き口の開き具合を比較

商品画像だけでは分かりにくいのが「どれだけ大きく開くか」という点です。比較の際は、単にベルトが開くタイプなのか、それともアッパーの根本から「フルオープン」になるタイプなのかを精査しましょう。特に下肢装具など金属パーツが露出しているタイプをお使いの場合、開きが不十分だと靴の内張りを傷めてしまいます。

フルオープンタイプは、足を上から乗せるような感覚で履けるため、膝や腰への負担も軽減されます。一方で、部分的に開くタイプは、その分ホールド力が高い傾向にあります。自分の装具の大きさと、自分でどこまで屈んで履けるかという身体状況を照らし合わせ、最適な開き具合を選択することが大切です。

また、開いた際の形状が維持されるかどうかもポイントです。ベロ(シュータン)部分が勝手に倒れてこない設計のものは、装具を入れる際に邪魔にならず、非常に扱いやすいです。毎日の着脱ストレスを減らすためにも、この開き具合の「質」を重視して比較してみてください。

片足ずつの購入が可能か

多くの専門メーカーでは片足販売に対応していますが、スポーツブランドのモデルなどではペア販売のみの場合があります。片足にのみ装具をつけている方は、この「片足購入の可否」がトータルコストと安全性に直結します。左右で違うサイズ、あるいは片足だけを購入できるかどうかを最初に確認しましょう。

片足販売が可能なモデルは、万が一片方の靴だけが激しく摩耗したり、ベルトが破損したりした際も、その片方だけを買い換えることができるというメリットがあります。これは長期間同じ靴を愛用したい方にとって、大きな経済的メリットとなります。また、予備として装具側だけを1つ多めに買っておくといった運用も可能です。

逆にペア販売のみのモデルを選ぶ場合は、中敷き(インソール)でサイズ調整が可能かどうかをチェックしましょう。大きい方の足に合わせて買い、小さい方の足には厚手のインソールを入れて調整するという方法もあります。自分の足の状態と予算に合わせて、最適な購入スタイルを検討してください。

インソールの取り外し可否

装具自体に矯正機能がある場合、靴に元々ついているインソールが邪魔になることがあります。そのため、インソールが取り外せるタイプかどうかは非常に重要な比較項目です。インソールを抜くことで、靴内部の容積が増え、厚みのある装具がより安定して収まるようになります。

また、市販の矯正用インソールや、病院で作成したオーダーメイドのインソールを併用したい場合も、取り外し可能なモデルが必須となります。インソールが接着されているタイプを無理に剥がすと、靴の構造を弱めてしまう可能性があるため、最初から「カップインソール」仕様のものを選ぶのが賢明です。

インソールの厚みも比較の対象になります。薄手のインソールがついているものは、それを抜いてもフィッティングに大きな差は出ませんが、肉厚なインソールの場合は抜くことで大幅なサイズ調整が可能です。装具の底面の厚みを考慮し、靴の中の「高さ」をどう確保するかをシミュレーションしておきましょう。

デザインとカラー展開の豊富さ

かつての装具対応シューズは「いかにも介護用」というデザインが多かったのですが、最近はカラーバリエーションやデザイン性が飛躍的に向上しています。機能性が最優先なのは言うまでもありませんが、自分が履いていて「少し気分が上がる」靴を選ぶことは、リハビリのモチベーション維持にも繋がります。

落ち着いたネイビーやブラックは、冠婚葬祭や外出時に重宝します。一方で、明るいベージュやワインレッドなどは、足元を明るく見せ、活動的な印象を与えてくれます。スポーツタイプであれば、普段着のスニーカー感覚で合わせることができ、外出の機会を増やすきっかけにもなるはずです。

メーカーによっては、ベルト部分に柄が入っていたり、素材感にこだわったモデルも登場しています。機能面での比較が終わったら、最後は自分のワードローブとの相性を見てみましょう。毎日履くものだからこそ、愛着を持てるデザインを選ぶことは、生活に彩りを添える大切な要素となります。

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装具用の靴を購入する際の注意点と活用法

装具を装着した状態での採寸

靴を選ぶ際、最も多い失敗が「素足のサイズ」を基準にしてしまうことです。装具をつけた足は、幅も高さも想像以上に大きくなっています。必ず装具を装着した状態で、メジャーや定規を使って足囲と足長を計測しましょう。特に装具の最も厚い部分(足首や土踏まず付近)の周囲を測っておくことが重要です。

また、左右でサイズが異なる場合は、必ず両足とも装具込みの状態で測ってください。片足は素足、片足は装具というケースが多いため、それぞれの数値を出しておくことで、左右別サイズ購入の際の間違いを防げます。通販で購入する場合は、メーカーが提供しているサイズ表と自分の数値を綿密に照らし合わせましょう。

計測する時間帯も考慮が必要です。足は午後になるとむくみやすいため、できれば夕方に計測するのがベストです。一番足が大きくなっている状態に合わせておけば、一日中履いていても痛みが出にくくなります。サイズ選びに迷った際は、小さい方よりも、ベルトで調整可能な「やや大きめ」を選ぶのが失敗しないコツです。

専門医や療法士への相談

ネットで簡単に靴が買える時代ですが、特に新しい種類の装具を使い始めたばかりの時は、専門家の意見を聞くのが一番の近道です。病院の理学療法士(PT)や義肢装具士は、歩行のプロです。現在の歩き方の癖や、装具の機能を最大限に活かせる靴のタイプを的確にアドバイスしてくれます。

例えば、足首を固定するタイプの装具であれば、ハイカット気味の靴の方が安定するかもしれません。逆に、足首の動きを出すリハビリ段階であれば、ローカットで屈曲性の良い靴が推奨されることもあります。自分で判断する前に「今、この靴を検討しているのですが、リハビリの進み具合として適切ですか?」と一言相談してみましょう。

専門家は多くの患者さんの事例を見ているため、「この靴はソールが剥げやすい」「このメーカーはベルトが強い」といった実用的な口コミ情報を持っていることも多いです。自分に合った靴を選ぶことは治療やリハビリの一環であると考え、プロの知見を遠慮なく活用することをおすすめします。

予備のベルトやパーツの確保

装具対応シューズの多くはベルクロ(面ファスナー)を使用していますが、この部分は使用頻度が高いため、長期間使っていると接着力が弱まってくることがあります。特に砂埃や糸くずが詰まると機能が低下し、歩行中にベルトが外れるという危険な状態になりかねません。

一部のメーカーでは、替えのベルトやパーツを別売りしています。あらかじめ予備を確保しておくか、修理が可能かどうかを確認しておくと安心です。また、ベルトの長さが足りない場合に継ぎ足すことができる「延長ベルト」も非常に便利なアイテムです。装具の形が変わった時や、むくみがひどい時でも柔軟に対応できます。

ベルトのお手入れも大切です。定期的にブラシなどで面ファスナー部分の汚れを取り除くだけで、接着力は驚くほど回復します。靴本体がまだ綺麗なのにベルトだけがダメになって買い換えるのはもったいないため、パーツのメンテナンスやスペアの準備を意識しておきましょう。

定期的なソールの摩耗チェック

装具を使用している方の歩行は、どうしても左右非対称になりがちです。そのため、靴底の減り方に極端な偏りが出ることがよくあります。ソールの外側だけが極端に削れていたり、つま先だけが薄くなっていたりすると、歩行のバランスがさらに崩れ、腰痛や関節痛の原因になってしまいます。

少なくとも月に一度は、靴の裏を返してソールの減り具合をチェックしましょう。左右を並べて見て、高さに明らかな差が出ている場合は、早めの買い換え検討が必要です。削れたまま履き続けると、滑りやすくなるだけでなく、足の向きが強制的に歪められてしまうため、リハビリの効果を損なう恐れがあります。

ソールの減り方は、歩行状態の変化を教えてくれるバロメーターでもあります。急に特定の部分が減り始めたら、歩行姿勢が崩れているサインかもしれません。そんな時は、靴の買い換えと同時に、専門家に歩行チェックを依頼する良い機会にしましょう。常に安定した足元を保つことが、安全なリハビリ生活の基本です。

自分に合う装具対応シューズで歩行を快適に

装具をつけたまま履ける靴選びは、単なる買い物ではなく、あなたの移動の自由と安全を守るための大切なプロセスです。今回ご紹介した選び方の基準やおすすめ商品は、どれも多くのユーザーから信頼されているものばかりです。しかし、最終的に大切なのは、あなたの足と装具に「しっくりくるか」という感覚です。

まずは自分の足のサイズを正確に知り、装具の形状に合った開口部を持つモデルを絞り込んでみてください。左右別サイズでの購入やインソールの調整など、現代のシューズは驚くほど多様なニーズに応えてくれます。デザイン性も向上している今なら、機能に妥協することなく、あなたらしい一足を見つけることができるはずです。

正しい靴選びができれば、外出への不安が減り、一歩踏み出すのが楽しみになります。それは健康の維持だけでなく、心にゆとりをもたらすことにも繋がるでしょう。この記事が、あなたが「どこまでも歩いていけそうな一足」に出会うための参考になれば幸いです。無理のない範囲で、新しい靴と共に快適な歩行ライフをスタートさせてください。

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この記事を書いた人

介護や老後の生活設計は、制度を知ることが第一歩。介護保険、サービスの種類、医療との連携、家族の役割など、知っておくと役立つ情報を整理してお届けします。介護にまつわる小さなヒントや、心を軽くする考え方をご紹介。読むと少しほっとできる、そんな場所を目指しています。

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